みなさん、ミャンマーの伝統ボクシングLethwei(ラウェイ)をご存知ですか?世界一危険な格闘技と言っても過言ではないほどタフなスポーツで、ミャンマーではとっても人気があります。

試合は3分間の5ラウンド。ボクシングと違ってグローブは使わず素手で打ち合い、パンチはもちろんキック、膝蹴り、肘に頭突きと、とにかく何でもありなんです。しかも、最大の特徴として、ラウェイには判定勝ちがなく、ノックアウトでしか勝利できない過酷なルールなのです。

以前からラウェイもグローブをつけた方がいいのでは、と話には上がっているそうですが、どこまでも伝統を貫きオリジナルのスタイルを維持し続けている、ミャンマーのラウェイ。

そんなラウェイの元チャンピオンLone Chaw(ロンチョー)をご存知の方はいらっしゃるでしょうか?ミャンマーではとっても有名な元無差別級チャンピオン。

出典: http://edition.cnn.com/2014/09/17/travel/myanmar-lethwei-boxing/

ラウェイは国際的にはまだあまり知られていないかもしれませんが、彼のミャンマーでの人気は凄いようです。 ロンチョーの過去の試合の動画を見ていると、人間は鍛えれば、あれあだけ打ちのめされても立って戦い続けられるものなのかと、驚かされるばかりです。

http://fightland.vice.com/blog/inside-a-burmese-lethwei-gym

日本で戦った経験もある彼は、150試合もの戦いをし20年以上ものラウェイ選手としての生活を37歳で引退しました。全盛期の彼は、無敗の王者とも言われ、他の選手に比べひとりだけレベルが違い、戦える相手がいなくてしばらく出場できる試合がない時期があったほど、ズバ抜けて強かったそうです。現在は現役を退き「Thut Ti Lethwei Club」のヘッドコーチをしています。

ジムには、プロフェッショナルのラウェイの選手もいれば、ビギナーズからそれぞれレベルの違う一般の生徒さんもたくさんいます。当然男性が多いものかと思っていたら、男女の比率は半々。生徒さんのなかには外国人のヤンゴン在住者やローカルのセレブもいるのだとか。

出典: http://edition.cnn.com/2014/09/17/travel/myanmar-lethwei-boxing/

そして実は私も夫と一緒にラウェイトレーニングを始めました!コーチはもちろんロンチョー。リングの中ではファイターとしてアグレッシブな彼は、リングの外ではとっても温厚。数々の激しい戦いで前歯はほとんどなく、笑顔がとっても優しいコーチです。

でもトレーニング中は厳しくちょっと面白く指導してくれます。 10分間のタイヤジャンプから入り、ストレッチをした後は、パンチの練習。アッパーやフックも教えてもらい、サンドバッグ相手に打ち込みます。

次はキックの練習。ローキック、ハイキック、ニーキックなど一通り行い、腹筋トレーニングも入り、とにかく1時間みっちり全身を鍛えられます。 普段の生活で足を上げて何かを蹴るなんていう動作自体ないので、体のバランスを維持しながら、正確に力強く蹴ることの難しさを実感しました。キックするというのは本当に体力が消耗するものなんですね。

キックの間も腕が下がって顎のガードが薄くなると、左の写真のような棒の先に付いたミニボクシンググローブで、ロンチョーに笑いながらポチポチと顔を突っつかれたり、ユーモアもありながらの厳しいトレーニングです。

こうしてラウェイの話をしてトレーニングを始めたら、私が格闘技好きかと思われるかもしれませんが、私は特別な格闘技マニアではありません。もちろんリングで戦うためにこのクラブへ入ったわけではなく、とにかく体を動かすことが好きなので、普段ジムへ通い加圧トレーニングも続けていますが、また違った形で体を鍛えてみたくなり、ミャンマーでしかできないラウェイをやってみようと思ったわけです。

1時間のトレーニング後には全身汗だく。完全燃焼といった感じでした。ヤンゴンへ来て初めて挑戦するラウェイのトレーニングですが、ますますヤル気が出てきました♪